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色々書いていきたいと思います。更新頻度は低めかも。
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#3 : 若い人の政治への関わりについて
昔から「若い人は政治に無関心」と言われます。
まぁ、政治に無関心でいられるならこれほど喜ばしいこともありません。
証券マンでも投資家でもないのに株価を論じてみたり、商社マンでも海外赴任の予定があるわけでもないのに中東情勢を論じてみたりするような「意識高い系」になることをお勧めするつもりもありませんし。
しかし、関心がないからといって放置していると、向こうはいくらでも悪政を仕掛けてきます。
代表的なのが労働・貧困問題です。
派遣労働の拡大、非正規雇用の割合の増加、サービス残業の放置(合法化も?)、低い最低賃金。
政治なんて、関わらないですむなら関わりたくないが、嫌でも関わらざるを得ない──というのが私の偽らざる感想です。

前置きが長くなりましたが、ここで述べたいことは3つあります。

  1. 「誰に投票しても同じ」「自分が投票してもしなくても同じ」「政治家が自分たちの意見を聞くとは思えない」について
    いずれも「選挙や政治に関心を持てない」要因です。
    「誰に投票しても同じ」については、最近は自民党・公明党・日本維新の会と社民党・生活の党・みどりの風・共産党では明らかに主張の方向性が違います。
    また、政党内でも様々な主張の政治家がいます。
    「自分が投票してもしなくても同じ」については、「塵も積もれば山となる」と言っておきます。
    たとえ一人一人の力が弱くても、千人単位、万人単位、十万人単位になれば確実に大きな力になります。
    みんなが動けば「政治家が自分たちの意見を聞かない」なんてこともなくなるでしょう。
    ご自分が投票しても微々たる力に過ぎないのかも知れませんが、投票しなければその「微々たる力」ですらもなくなるのです。

  2. 先鋭化は厳禁
    残念ながら、規制反対派の中には強硬手段に訴える者もおります。
    一部の例を挙げると、「政治家に上から目線の物言いや威圧・侮辱・脅迫・罵倒をする」や「政治家の事務所に自分の意見を『FAX』で送りつける」などです。
    他にも「極論(『児ポ法の規制範囲に創作物が入ったら、その日のうちに一般の人気漫画まで軒並み滅ぶ』など)を唱える」や「煽動的な物言いをする」などがあります。
    おそらく、目的(「表現規制を阻止する」など)が「自分の『正義』を無理やり押し通す」などにすり替わっているか、「ごり押しして自分の主張を強制すれば通る」と思っているかのいずれか、またはその両方なのでしょう。
    当然ですが、政治家も人間です。
    こんなことをされても、相手の主張を快く受け入れるとは思えません。
    むしろ、反感を買って「こんな奴の言い分なんか、意地でも聞いてやるものか」と頑なになる可能性が極めて高くなります。
    創作物規制を阻止しようとして「よかれと思って」したことであっても、却って事態を悪化させては本末転倒なんですよ。
    勘違いしないでいただきたいのですが、私は何も「何をされても一切抵抗せず、黙って泣き寝入りしろ」などと言うつもりはないのです。
    「力ずくで相手を押さえつけるより、相手の心を動かすべき」と言いたいだけなのです。
    「北風と太陽」のたとえを出せばわかっていただけるでしょうか。
    とにかく基本は「相手が弁えてほしいと思っている礼儀とマナーを徹頭徹尾弁える」ことです。
    「口先だけ巧くても、動機が不誠実なら意味がない。自分は口先や見かけでごまかすようなことはしない」とお思いの人もいらっしゃるかも知れませんが、実はその「口先」や「見かけ」が結構重んじられたりします。
    キリスト教矯風会(エクパット東京)はその辺をちゃんとやってきたからこそ、これまで政治に影響力を持ってこられたのです。

    最後に、「敵には何をしてもいい」ではなく、「敵をも味方につけよう」くらいの気持ちで臨んでいただけると大変ありがたいです。

  3. 「壮大なドラマ」より「自分の足下」
    政治に関してよく見かける意見に、
    「原発は即時全停止! 再稼働は一切許さないぞ!」

    とか、
    「中韓・在日許すまじ! 売国政党を駆逐し、愛国政党を支持すべし!」

    とか、
    「景気を回復し、株価を上げてもらって、強き経済大国日本を復活させよう!」

    とかというものがあります。
    でも、いずれも、私は「自分の足下を固める前なのに天下国家を論じてる場合か?」と思ってしまうんですね。
    「壮大なドラマ」を論じている間は自分まで「一廉の人物」になった気がして気持ちがいいですが、それはあくまで「生活必需品や光熱費の値上がりの問題」「食の安全の問題」「雇用・労働・貧困問題」「消費税問題」などといった「自分の足下」が固まってからにするべきなのです。
    一般市民が政治に関わる理由は「自分の生活(食事の他に仕事や趣味も含めて)に関わるから」、これで十分だと思います。
    こういうことを言うと「台所感覚で政治をやられてたまるか」という人も出てくるでしょうけど、「自分の足下もままならないのに、天下国家のことまで手が回るはずがない」のです。

私からお願いしたいことは以上です。
本来なら、人に政治に関わることを勧めるなんて、私だってしたくないんですよ。

7/2 19:45 加筆しました。
7/11 23:32 加筆しました。
by bemix | 2013-07-02 06:00 | その他社会問題
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